メールマガジン

その昔、PCを買った頃は
メルマガはおろかHPだって
私に作れるものだとは思ってませんでした。

そのうち、文明の力があれば
とりあえずサイトは開けられる事を知り
それでもメールマガジンと言うものは
おいそれと出せるものでは無いと思っていました。

その私が
「メルマガ」を出したい、と思い始めたのは
このサイトの前進の
これまた、そのサイトを開ける前に
書いていたウェブ日記から始まります。

彼との事をウェブ日記を書くうちに
私がただ書きなぐっていた日記を
楽しみに読んでくださる方がいることを知りまして。

折角読んでくださってるのだから
その人たちと話が出来ないものか、と
その日記から飛べる掲示板を作ったのです。

やがて
「いっそ扉をつけて、日記がコンテンツの
サイトにすればいいじゃないか」となり
このサイトの前進のサイトが開いた訳です。

ただ、サイトとして日記を更新する中で
ウェブ日記の中にいる
「日記作家」としての私はやはり存在していて
サイトに来られない読者の方には
メッセンジャーなどを通じて話したりすると
「水瀬流って人は、別世界の人だと思ってた」
と言われたものでした。

私はその中にジレンマを感じていました。
日記は私の紛れも無く事実であったし
それはごく普通のおばちゃんに訪れた
恋の一部始終であったから。

ところが同時に、サイトを開けながら
それとは全く逆のジレンマも抱えていたのです。
事実を書く「日記作家」としてではなく
一人の素人作家として
ひとつの物語りを楽しんで読んでくれる
別世界の私を何処かに置くことは出来ないか。
それは、このサイトになっても
消える事が無い望みだったのです。

恋を失った私は
創作の世界をメインに置こうと思い立ち
詩を書くことで、心を昇華していきました。
その中で、いつか彼との事を
懐かしく想えることを願って書いたのが
「恋話」です。

詩では無く、ショートストーリーを書いて
サイトに載せる事は今までありませんでした。
書きながら、私の中にあった
一作家として物語を書きたい、と言う気持ちは
ますます膨らんでいったのです。

ある日、今まで占いのメルマガぐらいしか
取ってなかった私が
友人がメルマガを発行すると言うので
購買してみることにしました。

届いたものを見たとき
これはまさしく私が書きたいと思っていた場所だと
実感しました。
私が、作家の水瀬流でいられる場所が
メーラーの中にあったのです。

毎度日記のネタ不足で息切れしている私が
メルマガのネタで、また息切れしています。

それでも
詩と言う、心の断片を表現することや
日記と言う、真実をぶつけることでは得られない
景色から結末まで私に委ねられた
「別世界のスタンス」は
私の表現欲を満たす、得がたい場所なのです。


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