詩を書く、と言う作業は
学生の頃からしていました。 

もっとも、私は長い詩が書けないので
ぽつり、ぽつりと言葉を並べていました。
昔、詩を書きとめていたA5版の大学ノートが
その頃の友人の何処かで止まっているらしく
実は、どんな事書いていたのか
見たくて仕方がないんですけど、見つかりません。

今はどうしても恋の詩が多くなります。
それだけ心の中を占める部分が多いんでしょう。
書き易い、と言うのもありますが
伝わりにくいものほど
詩にして伝えたいと想うからでしょうか。

書いている時は、どれだけ「文章」にしないで
空気や血肉を「言葉」にするかと考えます。
悲しくて涙が出た、と書くよりも
冷たいものが頬に沁みた、と書くほうが
なんとなく、それ以上のものを表す気がするのです。

どうして声にしないで
手紙やエッセイにしないで
詩と言う形で書こうと思うのか。

きっと、心の奥底を面々と書き続けたら
書いている間に脈絡がなくなってゆくからだと思います。
それほど人の心は揺れ続けていると
少なくとも私は、とりとめがなくなると思うので
切り取りながら、想いを綴っています。

同じ事を考えながら
時には泣いてみたり
時には笑ったりしている。

そんな自分を削り取りながら
今の気持ちはこうなんだ、と
自分に教えているのかもしれません。

自分に伝える作業の中で
一人でも同じ気持ちが伝わったら
あなたの気持ちもそうなんだね、と通い合える気がして
こうしてネットにあげているけれど。

果たして、どうなんでしょうね。


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